歌を歌うときは腹式呼吸で、腹から声を出すと習ったり、聞いたことがあると思います。
なぜ、歌には腹式呼吸が必要で、「腹から声を出す」という指導方法があるのでしょうか?
なぜ腹式呼吸なのか?
日本の歌唱指導に、様々な表現方法があります。
「腹から声を出す」
「胸から声を出す」
「頭(のてっぺん)から声を出す」
「咽喉で歌う」
これは何を言いたいのかというと、音を共鳴させる場所の意識をどこに持っていくのか?ということです。
実際は声帯を震わせなければ、声は出ません。
共鳴させる場所の意識を変えることによって、声色を変えます。
次に、腹式呼吸を一般的に薦める理由は、息(ブレス)のコントロールの問題です。
「肩で息をする」と表現があるように、胸式呼吸では、胸と肩が動きます。
歌にとって、この胸と肩が動いてしまうことが問題です。
ロングローン(ロングブレス)や息継ぎの時に、音がブレたりよれない様に、腹式で行います。
横隔膜をコントロールする
さらに、腹式呼吸により、横隔膜をコントロールします。
横隔膜をコントロールして、吐き出す息の量を一定にします。
ロングトーンの練習で鍛えている部分は、横隔膜と咽喉周辺の筋肉のコントロールです。
音程がゆれたり、ボリュームが一定でないと、聞いている人は不快に感じます。
さて、腹式呼吸で発声ができると何がいいのかというと、声質がよくなります。
温かみと厚みのある声質です。
しかし、声質がよくなるだけでは、歌はうまくなりません。
「腹から声を出す」という指導方法が広まったのは、咽喉の筋肉をゆるめるために、わざと、お腹に意識を持っていかせる為もあると思います。
スコトーマの原理です。
咽喉の重要性を隠します。
「咽喉をゆるめて」と、指導すると、咽喉に意識が行ってしまうので、返って咽喉が緊張します。
お腹に手を当てさせ、お腹に意識を持っていかすことで、咽喉をリラックスさせます。
咽喉に力が入っているかチェックする方法は、声を出しながら、首を回してください。
首を回しながら、一定に声を出し続けられたら、咽喉は良い感じです。
急に声が出しづらくなったら、咽喉に力が入ってます。
歌がうまいと言うのは、いろなんなバランスがチューニングされた状態です。自分の歌を録音して、修正を繰り返せば、嫌でもうまくなります。
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