楽器の王様と呼ばれているピアノは、楽器の中で一番簡単な楽器だったって知ってました?
なぜなら、鍵盤を押せば、誰でも音が出るんです。
しかし、簡単に音が出るが故に、それが弱点でもあります。
ピアノは弾きやすい楽器
ギターやバイオリンだったら、いい音が出るまでに時間が掛かります。
ギターは左手の弦の押さえ方も重要ですし、右手のピッキングも初心者はうまく弦を弾けません。
コードを弾こうと思ったら尚更です。
バイオリンはフレットがありません。
正しい音程を覚えるために、耳を鍛えるところから始まります。
しかも、弓の扱いは、力加減だったり真っ直ぐに動かすことは困難です。
一方、ピアノはと言うと、赤ちゃんだろうが、幼稚園児だろうが、鍵盤を下まで押すことが出来れば、音が出ます。
しかし、それが欠点でもあります。
コードも簡単に押さえられるし、メロディーも簡単に奏でられます。
でも、プロとアマチュアの差は?というと、リズム感にあります。
多くのピアノ教室では、クラッシック曲を演奏することが多く、「独奏」です。
独奏とは、一人で演奏するということです。
自分の感情のままのリズムで弾く方が多いのは事実です。
クリック練習が重要
クラッシック上がりのピアニストは、指はよく動きますが、いざバンドを組むとリズムで躓きます。
他人と、リズムを合わせた経験が圧倒的に少ないので、リズムが合いません。
では、どうすればいいのかと言うと、普段からメトロノームと合わせましょう。
クラッシックの曲ではテンポが書いてありません。
一曲を通してテンポがコロコロ変わるので、速度の表記は、「歩くように」とか「軽快に」など言葉で表してました。
メトロノームもあまり普及されていなかったか、正確なメトロノームが無かったからと推測します。
言葉表記のリズムはを一旦無視して、躓かないで弾けるテンポから始めます。
テンポ60から始める方が多いですが、テンポが速いと感じたらテンポ40くらいから始めましょう。
一定のリズムで弾けるようになってから、自分の思うがままのリズムで演奏した方が説得力があります。
手のフォーム
手のフォームをよくすると、腱鞘炎予防にもなります。
手がぶらんとなるように、力を抜くことを意識して下さい。
「卵をつかんでいるように指を丸める」と、よく言われてます。
そして、指の関節が逆に曲がらないように、指を丸めて下さい。
カクッカクッと関節が曲がるだけで、無駄な動きになります。
ピアノの弾き方のコツ
ピアノは鍵盤を押せば音が出ますが、それでも、コツはあります。
人間の指の長さは、親指から小指まで、それぞれ違います。
なので、どの指も同じ条件にします。
どういうことかと言うと、鍵盤に常に触れている状態から、鍵盤を押します。
多くの人は、鍵盤を空中から叩きつけます。
指の長さはそれぞれ違うので、指によって鍵盤までの空中に浮いている指の距離が違ってきます。
鍵盤までの空中に浮いている指の距離が違うのが、「なぜダメなのか?」と言うと、リズムがずれていきます。
絶対に、空中までの距離が変わらなければ良いのですが、鍵盤に指を触れてから押す練習をした方が、手っ取り早いですし、安定します。
さらに、
出している音の次に押す鍵盤を、常に触れている癖を付けます。
すると、暗譜が楽になります。
なぜ楽になるかと言うと、「ド」の次は「ファ」など、指が勝手に覚えてくれます。
可能ならば、1小節に出てくる音は、全部触れておきます。
例えば、「ララソファミド」というフレーズがあったら、右手の小指で「ラ」に触れて、最後の「ド」は親指で触れて置けば、始めから全部の鍵盤を押さえることができます。
フレーズを、フレームで考えると、覚えやすくもなります。
余談ですが、
プロのピアニストで、手が空中に浮いている時がありますが、あれは、鍵盤を押した後、手を跳ねさせています。
鍵盤を叩きつけている訳ではありません。
なぜならば、鍵盤はハンマーでピアノ線を叩いています。
鍵盤に指を置いて、鍵盤を押した後、一瞬で指を離した方が、ハンマーで叩いたピアノ線の振動を最大限に生かせます。
ピアノの音の強弱は、プロでも6段階から8段階ぐらいまでしか、つける事が難しく、一番大きい音を出すには、ピアノ線を最大限に振動させるしかありません。
鍵盤の移動
次に重要なのは、指と腕の移動時間です。
「指の動きが見えなかった」「腕がいつ動いたかわからなかった」と、他人から言われるくらいに、指と腕の移動を瞬時にしましょう。
この2つを意識するだけで、ミスタッチが格段に減ります。
親指をくぐらす時も同様です。
まとめると
ピアノは押せば音が出る楽器なので、他の楽器よりも簡単に、良い音でそれっぽく聞こえます。
しかし、リズムを適当に演奏してしまうと、上手くは聞こえません。
それっぽくは聞こえます。
ピアノ初心者の方は、始めからメトロノームを使って練習しましょう。
リズムに変な癖がついてしまうと、直すのに苦労します。
リズムを安定させるには、「鍵盤に置く、指の準備が大事」ということです。
準備が早いと心に余裕が出来て、本番でもリラックスした状態で演奏できるようになります。
ピアノの運指決め方に関しての記事は「こちらにあります。」
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