ライブのセットリストは、ライブをやる上でかかせない戦略です。
ライブ終りに「今日のセトリよかったね~」と言ってもらえるにはどうしたらいいのか?
ポイントは、「状況判断と1曲目」と「バンドのコンセプト」です。
ライブセットの作り方
まずは演奏出来る持ち時間を知ること。
次に、「対バン形式」「ワンマンライブ」「企画イベント」など、置かれている状況を把握します。
対バン形式の通常ブッキングなら、1曲目が重要になってきます。
通常ブッキングは自分達を見に来たお客さんと、対バンのお客さんがいます。
お目当てのバンドが見終わったら、対バンを1曲聴いて、興味がなければ帰ってしまうことがあります。
「えっ!」と思うかも知れませんが、テレビのザッピングと同じです。
いろんなバンドを見て研究しましょう
1曲聴いて、最後まで見たいと思った理由を考えます。
服装や雰囲気など、なぜ興味を引かれたのか分析します。
逆に1曲目で、「もういいや」と思った場合でも同じです。
「なぜつまらないと感じたのか」など、分析します。
そして、自分達のライブは映像に残して自分達で見てみましょう。
映像の方が客観視できます。
いろんなフィルターを通す
客観視できない場合は、映像を友人などいろんな人に見てもらって、率直な意見をもらいます。
大抵の友人は、傷つけまいと「よかったよ」としか言いません。
その時は質問の仕方を変えます。
「このライブにいくらぐらい払える?」など、数値化できる質問がいいでしょう。
イベントは、最後までお客さんが残っていることが多いです。
イベンターさんも、最後までお客さんが残ってくれるように企画してくれてます。
なぜならば、イベンターさんは、バンドを探すことに労力を使います。
できれば何回も出て欲しいので、「おいしいイベント」と思ってもらいたいはずです。
ちょっと話はずれますが、イベンターの気持ちになって自分のバンドを見るのもありです。
抽象度が上がります。高い位置から俯瞰してみるということです。
自分達をプロデュースする視点を持ったりすると、見えていなかったものが見えるようになります。
通常ブッキングもイベントも、メリットもデメリットもあります。
持ち時間の違いやチケットノルマの違いなど様々です。
あぁぁ、帰らないで…
1曲目も聴いてくれないことがあります。
ここにも戦略は必要です。
まずは、入り口で配布してもらうビラに「フライヤー」を織り込みます。
フライヤーの内容は、アーティスト写真、バンド紹介、グッズ促進、HP、CDなどの音源の宣伝などなんでも構いません。
できることなら、ポスターをライブハウスに張ってもらったり、ライブをする前からの宣伝は必須です。
見たいと思わせたり、興味を持ってもらるように、試行錯誤しましょう。
コアなお客さんは、お目当てではない対バンも調べます。
バンド名で検索が引っかかるようにしたり、YouTubeにPVを上げたりHPは充実させて起きましょう。
目標は動員数満員のワンマンライブ
究極なことを言えば、ワンマン以外ライブをしない覚悟が必要です。
お祭りやフリーマーケットなどで、許可を得て路上ライブさせてもらったり、対バンとのお客さんの奪い合いという発想はやめて、自分達でお客さんを呼ぶことに専念して下さい。
ビジネス的に考えるなら、入り口は広く、出口は狭くです。
どこからどこへ持って行きたいのか決めましょう。流れを見ます。
音楽の芸術性は、入り口は狭く、出口は広くです。
砂時計のような流れをイメージしてください。
ワンマン以外ライブをしない覚悟が必要と言っても、ライブ経験がないのにワンマンライブはきついと思うので、無料でライブをする方法など探せばあります。
本番の経験は本番でしかできません。
ブッキングは1曲目が勝負
セットリストですが、お客さんが自分達を知っているのか知らないのかは重要です。
自分達を知らないお客さん達の前で演奏するなら、1曲目からキャッチーな曲を持って来るべきです。
歌番組は1アーティスト1曲で勝負してます。
ライブで4~5曲できるからと言って状況判断ができないのは、今後が思いやられます。
ワンマンライブで、CDも先行発売していて、お客さんは自分達のことを知っているなら、1曲目から演出は必要でしょう。
好きなバンドのライブを見て、盛り上げ方を波線グラフに書き起こして真似てもいいと思います。
バンドの方向性
バンドの傾向も、独自の世界観を見せる演出と、サビで一緒に歌ったり、振り付けがあるなどのお客さんの参加型のバンドに分かれます。
ライブバンドを目指すなら、しっかりと決めておきたいコンセプトです。
セットリストの作り方ですが、持ち時間30分のライブなら4~5曲できますが、ローテーションを組むために、持ち曲は7~8曲以上あった方がいいでしょう。
固定のお客さんが、ついてくるようになっても、全員はじめてのお客さんだと思って、丁寧なライブを心がけてください。
身内感のあるライブを行っているバンドも多く、良いバンドでも、それで冷める方もいます。
曲間のMCの内容も重要です。
自分達を知っているお客さんがいても、知らない前提で話します。
全員初めてのお客さんだとを意識して、30分のライブをするなら、コピー曲を入れるのもいいでしょう。
オリジナル曲しか演奏しないバンドになると、バンドでコピー曲をしなくなります。
コピー曲は自分達の演奏力の幅を広げてくれたり、アレンジの勉強にもなります。
新曲がなければ、バンドの練習もマンネリ化するので、ちょくちょくコピー曲は増やしましょう。
お客さんについてですが、ライブハウスでライブをしていると、お客さんとの距離が縮まります。
しかし、ある程度の距離感は保ちましょう。
なぜなら、お客さんにバンドが潰されることがあります。
ライブ後の接客で、固定のお客さんに身内感を出しすぎてたりすると、新規のお客さんがつかなくなります。
まとめると
ライブの状況を読んで、お客さんを「どこからどこへ持って行きたいのか?」流れを見て下さい。
手段と目的の違いです。
「第一印象に2回目はない」と、いう言葉もありますが、脳は、一度見たものは、2度と見ません。
初見のお客さんが多いのなら、1曲目から全力投球で行きましょう!
1曲目で、バンドの印象が決まってしまいます。
そして、バンドのコンセプトが、セットリストを決めます。
お客さんの参加型のライブなのか?「じっくり見てもらいたい」演出型のライブを目指すのか?コンセプトをしっかりと、決めてください。
お客さんが求めているセットリストは、バンドのコンセプトに隠されています。
自分な好きなアーティストのライブは、どっちなのか?分析するだけで、いろいろと気付けます。
1曲目が決まったら、次に大事なのは最後の曲です。
最後の曲に向かって、徐々に盛り上げていきましょう。
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