謎の多い曲、桑田佳祐のソロ曲の「ヨシ子さん」を解読していきます。
作詞をするのにも参考になるように書きたいと思います。
歌詞の中の主人公
作詞をする時に必要なのは、テーマとシナリオと登場人物です。
そして、聞き手に何を伝えたいか?というメッセージ性も作者が公表はしなくても、あった方が詞は書き易いです。
「ヨシ子さん」の歌詞を分析すると、「オッサン」という言葉出てくることから、主人公は「オッサン」ということになります。
オッサンから今の若い人に向けた曲なのではないかと推測できます。
ヨシ子は誰なのか?
歌詞全体から昭和の雰囲気が漂って来ますね。
ヨシ子さんの元ネタは「初代林家三平」のギャグです。
「好きさ~好きさ~よし子さん~」
というギャグがあったそうです。
歌詞を書くときに「誰に向けて書くのか?」が重要なのですが、さらに重要なのはリスナー(聞き手)は「共感できるか?」です。
この曲に出てくる言葉は、桑田さんと同年代なら知っている言葉(キーワード)も多いですし、若者の言葉も使っています。
「ヨシ子さん」の歌詞は、「若者よ、元気がないぞ!」という「オッサンのぼやき」と分析できます。
桑田さんの同世代をターゲットにしているのに、若者も反応してしまう言葉を使っているので、幅広い年齢層が楽しめる曲になってますね。
歌詞キーワードの分析
EDMとは、「Electronic Dance Music」(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)の略です。
オッサンが勘違いしそうな言葉を使い、桑田さんらしい言葉の選択です。
サブスクリプションとは、音楽で言うなら「毎月定額音楽聴き放題サービス」です。
CDが売れないので、音楽業界が他の業界でも始めているソフトウェアのサービスに注目しているようです。
ナガオカ針とは、アナログレコードを再生に必要なレコード針のことです。
ナガオカ針は、CDが無かった時代には憧れの商品で、現在でも高級で音質も良いレコード針です。
ディランとは、アメリカのフォークシンガーのボブ・ディランのことです。
「くよくよするな」とは、ボブディランの「Don’t think twice,it’s all right」という曲の邦題です。
ボウイさんとは、先日亡くなった「デヴィッド・ボウイ」のことです。
「ブラックスター」は生前最後のアルバムとなってしまった「★(ブラックスター)」のことです。
まとめ
聞き流してしまうような歌詞を紐解くと、そこまで計算されていたのか?と奥の深さに驚愕する時もあります。
意図的に計算するのではなく、「誰が?誰に?何を伝える」と設定するだけで、脳は無意識かで計算してくれて、言葉を選んでくれます。
大人と会話するのと、子供と会話するのでは、話す内容も話し方も勝手に変わりますよね?
作詞初心者は、闇雲に作詞を始めずに、「誰に聞いてもらいたいか?」という設定から始めましょう。
そして、常に語彙(ボキャブラリー)を増やしていきましょう。
語彙を増やす方法は、いろんなものに触れることです。
体験すると言っても良いでしょう。
何かを「インプット」したら「アウトプット」することを繰り返します。
女性は無意識にやっています。
そうするうちに自分の言葉となり、作詞も上達します。
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