ギターリストにとって、「腱鞘炎」は職業病とも言える、身体の故障です。
ちょっと意識を変えるだけで、手首の負担が減ります。
なぜ腱鞘炎になってしまうのか?
原因は様々ですが、一つ言える事は、身体のどこかに余計な負担が掛かっています。
力の入れすぎだったり、姿勢(フォーム)が悪かったり、練習のやり過ぎ(オーバーワーク)だったりします。
ギター本体が、原因の場合もあります。
弦の太さがあってなかったり、ネックの太さがあってなかったり、ストラップの長さがあってなかったり、ピックがあってなかったりもします。
それ以外にも、睡眠不足だったり、運動不足だったり、栄養不足だったりと、生活習慣も原因のひとつに上げられます。
原因を特定するのは難しいです。
思いつく身体の負担をすべて取り除きましょう。
ミュージシャンも身体が資本ですので、十分な睡眠・バランスのいい食事・適度な運動を心掛けてください。
それと、適度に休みましょう。
しっかりと休息が取れていることで、身体は自然に回復していきます。
身体のどこが痛いのか?
腱鞘炎と一言で言っても、
- 左手の手首、人差し指、親指の付け根
- 右手の手首
と、いろんな場所に痛みが現れます。
原因になりそうな癖
左手の手首が痛いと言う方は、手首の折り曲げる角度に原因があるかも知れません。
ギターのストラップの長さを調整してみましょう。
理想は、立って弾いても、座って弾いてもギターの位置が変わらないことです。
立っている状態と、座っている状態で、ギターの位置が変わると言うことは、2パターン(2倍)練習しなくてはなりません。
どうしても、立って弾いた時に、ストラップが長いまま弾きたいという方は、普段から立って練習しましょう。
常に本番を意識して練習することが大事です。
左手の親指の付け根の腱鞘炎
左手の親指の付け根が痛い方は、ネックの握り方が原因かも知れません。
指の長さは人それぞれです。
ネックを握るように親指を出す人もいれば、ネックの真後ろに親指をキープする人もいます。
親指の付け根が痛くなった時点で、フォームが合っていないので、痛くならないポディションをいろいろと試してみましょう。
親指を突っ張ってネックを押えてしまう癖がある人は、次の弾き方を試して下さい。
それは、親指をネックに付けない弾き方です。
腕の力(上腕二頭筋)と背筋を使って弾きます。
左手でネックを身体に引き寄せながら、右手はギターのボディーを押えつけながら弾きます。
腕の引っ張る力でもギターが弾けるのが確認できたら、親指を戻します。
腕の力と背筋を使うと、指の負担が軽減されます。
指の力だけでは弱いです。
左手の腱鞘炎についてまとめます。
イメージとしては、背中からギターを弾く感覚です。
背中を意識するということです。
背中から手が伸びていることをしっかり認識して下さい。
弱い指の力に頼らず、身体全身で楽器を弾きましょう。
右手の手首が痛い
右手の手首が痛い方は、ピッキングに問題があるかも知れません。
速弾きや激しいカッティングをプレイする方は要注意です。
アンプを通さず練習をすると、手に力が入りすぎてしまう場合があります。
他にはいろんなピックを試しましょう。
大きいものや、滑り止めが付いている物まで、いろいろあります。
ピックの持ち方ですが、弾いてたらピックが落ちるか落ちないかぐらい力を抜いて軽く持ちます。
筋肉を硬直させたまま、激しい動きをすれば、疲労して腱鞘炎にも繋がります。
腱鞘炎は肩こりから来ることもあります。
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