エレキギターでも、アコースティックギターでも、切っては切れない演奏方法の一つのコード弾き。
コードとは何か?
順序よく解説していきたいと思います。
ギターのコードの仕組み
ギターは構造上、コードフォームのパターンをいくつか覚えてしまえば、その手の形のままフレットをずらすだけで、コードチェンジが出来ます。
コードの便利さについて知識を付けていきましょう。
コード表一覧に書いてある読み方もこれで、わかるようになります。
では、音楽理論の話にもなってしまいますが、簡単に説明します。
簡単とは言え長文です。「簡単に理解できる」ことは保証は出来ません。
詳しく説明すると本1冊分になります。
まずは、「こういうもんがあるのか」ぐらいの気持ちで一度読んでください。
何度も読むことで理解が深まります。
まず「C」というコードがあります。読み方は「シー」です。
『ド』と『ミ』と『ソ』が組み合わさると、和音となり『コード』と呼ばれます。
コードとは、組み合わさった音の集まりに名前を付けただけです。
略語やチーム名のようなものです。
コードとして表記すれば、人に伝えやすいですし、覚えやすいです。
コードの基本は3和音です。
ドレミファソラシドを一つずつ飛ばして構成します。
ファから始まれば、「ファ・ラ・シ」で、コードネームは「F」です。
なぜ一つずつ飛ばすかと言うと、音が近いと音がぶつかって音が濁るからです。
しかし、となり同士の2つの和音では濁っていたのに、もう一つ音を足すと中和されて、かっこよくなることもあります。
このことからも、よく『音楽と料理は似ている』と言われます。
ハーモニーが大事ということです。
コードネーム一覧表を見ると、Aの横にm(マイナー)と書いてあるコードも出てきます。
Em(イーマイナー)やAm(エーマイナー)などです。
メジャーコードのルート(根音)から数えて、3番目の音だけを半音下げるとマイナーコードとチェンジします。
マイナーコードは、少し暗い印象を持たせる響きがします。
基本和音の3つの音にどのような変化をしたのかを、m(マイナー)など表記しているだけです。
4つの目の和音「7th」
コードの構成音が4つになると、4番目は『7th』(セブンス)と呼ばれます。
何が7thなのかというと、ルート(根音)から数えて7番目だからです。
コードネームのアルファベットの音から数えて7番目です。
7thは2つあります。
「メジャー7」と「フラット7」です。
「メジャー7」の表記は「M7」(Mは大文字)や「△7」です。
「フラット7」のフラットは通常省略されています。
本当は「♭7」だけど、「7」とだけ表記されています。
4和音のコードの理解は難しいので、徐々に慣れていってください。
構成している音が同じでも、ベース音となるルートが違うと、違うコードネームになります。
例えば、C6「シーシックス」(ド・ミ・ソ・ラ)というコードがありますが、Am7「エーマイナーセブンス」(ラ・ド・ミ・ソ)と順番が違うだけで、構成している音は同じです。
何の音をベース音にするかで、名前(コードネーム)が変わります。
とりあえずは、4和音は「ややこしい」とだけ覚えておいて下さい。
詳しく知りたい方は音楽理論の本を買って学びましょう。
おすすめの本は少し読んでみて、「ちょっと難しいな」ぐらいの本がいいです。
余談ですが、ジャズはわざと隣同士の濁った音を使います。
音を長く伸ばすと、濁って不快に聞こえますが、パーカッションのように、短く切るとかっこよく聞こえます。
基本的なコードはこの4つです。
- メジャーコード(3和音)
- マイナーコード(3和音)
- メジャー7th(Mや△で表記する)(4和音)
- ♭7th(通常は♭は省略する)(4和音)
と、出てきます。
まずはこの4つから覚えていきましょう。
テンションは飾りの音
次に出てくるのはテンションコードです。
テンションコードとは飾りの音です。
7thを含む4和音に足します。
- ♭9th
- 9th
- #9th
- 11th
- #11th
- 13th
- ♭13th
これらがテンションコードですが、基本コードを覚えてから、徐々に理解しても遅くはないです。
しかし、ポップスでも、Mr.Children(ミスチル)やAikoなどの楽曲ではよく使われています。
音楽理論は置いといて、どんな響きがするのか?どんな使い方をしているのか?だけを、意識して演奏してみましょう。
他にはテンションコードではありませんが、aug(オギュメント)dim(ディミニッシュ)sus4(サスフォー)などあります。
簡単に説明すると、aug5の意味は増(ぞう)5度です。
ルートから数えて5番目の完全5度を半音上げたもの、『+5』や『aug5』などと表記します。
dimの意味は減(げん)5度です。
ルートから数えて5番目をフラットさせます。
dim(ディミニッシュ)はよく出てくるコードですが、正確にはdim7(ディミニッシュセブンス)です。
少しだけ専門的な解説をします。
dimだけだと音楽理論では3和音で、dim7は4和音と理解します。
しかし、バンドスコアや楽譜には「7th」は省略され『dim』しか書いてありませんが、4和音で演奏することが多いです。
sus4の意味は、3度を4度にサスペンドする、すなわち、引き上げるということです。3番目の音を半音引き上げます。
sus4はよく出てくるコードです。
例えば、「Csus4ーC」などコンビで登場します。
まとめ
音楽の用語は、新しく覚える語学のようなものです。
最初は覚えられなくても、何度も見ていくうちに勝手に理解していきます。
基本3和音(コード)をまずは覚えることから始まります。
そして、コードネームの表記の理解。
コードを理解するときは、その曲のキー(調)のことはを忘れましょう。
Am7だったら、7thはA(ラ)から数えて7番目のG(ソ)です。
演奏したい曲のキーは忘れますが、Am7と出てきたら、コードネーム『A』に注目します。
ただ、A(ラ)から数えればいいというだけではありません。
キーAのAメジャースケールで考えます。
キーAは#(シャープ)が3つ付きます。
Aメジャースケール
「ラ シ ド# レ ミ ファ# ソ# ラ」
コードを理解するにはメジャースケールの知識も必要になります。
Am7の『m(マイナー)』は3番目を半音下げるので「ド#」から「ド」。
『7』は「♭7th」(通常♭は省略)なので、メジャー7th「M7」の『ソ#』をフラットするので、「ソ」になります。
仕組みや考え方を一つ理解してしまえば、後は入れ変えるだけで同じですので、コツコツと理解を深めていきましょう。
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